抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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重力排水系は重力が機能している排出力に起因する油・ガスの回収過程のことを意味し,そこにおいては空隙空間にガスが置換している。別の見方をすると,重力の影響が大きいところではガス/油の置換作用が顕著であるということである。他方,貯留岩の性状に着目してみると,天然のフラクチャーが発達しているところにガス・油が多くみられるが,その生産挙動についての研究はいまだ十分には行われていない。油に飽和されたマトリックスブロックに接しているガスが充填したフラクチャーとの密度の差によりマトリックスブロックより油がフラクチャーに排出される。油の貯留層から坑井への排出経路については異なった二つが考えられる。すなわち,接続しているフラクチャーネットワークを通しての移動とブロック間の移動である。これら二つの通路の差異の説明には重力排水モデリングに対しての異なった手法の導入が必要とされる。フラクチャーネットワークを通しての移動にはシングルブロックの概念が用いられ,他方マトリックスブロックを通しての移動においては液体ブリッジの概念が適用される。検討の結果,安定液体ブリッジの限界長は,孔隙通路の半径により規制されることが判明した。近隣マトリックスブロックの液体ブリッジの安定領域の長さは2r
0πである。