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J-GLOBAL ID：201602206291197307   整理番号：16A0260188

締固め条件を変えた試験盛土の降雨前後におけるS波速度分布の変化に関する研究

著者 (7件)： 田中悠暉 (北見工大) ,  川尻峻三 (北見工大) ,  橋本聖 (寒地土木研) ,  川口貴之 (北見工大) ,  中村大 (北見工大) ,  佐藤厚子 (寒地土木研) ,  山田充 (寒地土木研)
資料名： 地盤工学会北海道支部技術報告集(CD-ROM)
号： 56  ページ： ROMBUNNO.48  発行年： 2016年01月 
JST資料番号： L0301B  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 地盤性状が既知の土構造物に対して,地盤性状(乾燥密度,含水比など)と表面波探査によるS波速度の2次元分布の関連を比較した基礎的研究例は見当たらない。本論文では,土構造物の非破壊健全性評価手法として,締固め度を変化させた2つの試験盛土を対象に行った表面波探査の有用性に関する実験的研究について述べた。試験盛土において,表面波探査によるS波速度の2次元分布,簡易動的コーン貫入試験による貫入抵抗N値,ラジオアイソトープによる乾燥密度・含水比などを調査した。これらに加え,降雨による盛土内水分挙動変化・盛土の崩壊状況・S波速度分布の変化などの観察結果から,次の知見(抜粋)を得るとともに,表面波探査の有用性を示した。1)乾燥密度分布,S波速度の2次元分布は良い整合を示し,締固め度が異なる盛土内性状の変化をS波速度によって把握できた。2)降雨時盛土の崩壊形態では,低締固め度盛土で飽和度が上昇し,のり面表層の進行性破壊が進展し,高締固め度盛土で発生表流水によるガリー浸食が発生した。3)S波速度分布と簡易貫入試験から得られた貫入抵抗の傾向は一致した。

シソーラス用語： 表面波 ,  S波【地震波】 ,  土締固め ,  非破壊検査 ,  *盛土 ,  コーン貫入試験 ,  簡素化 ,  *土壌含水量 ,  飽和度 ,  貫入抵抗 ,  降雨 ,  侵食作用 ,  ガリー ,  表流水 ,  斜面崩壊 ,  進行性破壊 ,  速度分布 ,  *地震探査 ,  土壌密度 ,  斜面安定 ,  地盤調査 ,  地震波速度
準シソーラス用語： S波速度 ,  ガリ浸食 ,  乾燥密度 ,  簡易動的コーン貫入試験 ,  試験盛土 ,  *表面波探査

分類 (2件)： 斜面安定,掘削変形  (RA03070L) ,  地震探査  (DE10030B)

引用文献 (10件)：

• 川尻峻三,澁谷啓,川口貴之,鳥居宣之:現場調査および室内試験による砂丘斜面の安定性の評価,地盤工学ジャーナル,Vol.4,No.3,pp.233-244,2009.
• 豊田浩史,原忠,竹澤請一郎,高田晋,須佐見朱加:簡易動的貫入試験と表面波探査による浦安市の液状化被害分析と応急対策への適用性,地盤工学ジャーナル,Vol.7,No.1,pp.207-218,2012.
• 中村洋丈,横田聖哉,中澤正典,竜田尚希,辻慎一朗:泥岩を用いたジオテキスタイル補強土壁の変状事例研究,地盤工学ジャーナル,Vol.8,No.1,pp.35-51,2013.
• 森川倫人,矢部満,谷瀬正寿,和田昌樹,塗師芳昭,高柳剛:斜面で簡単に設置できる小型間隙水圧計の開発,第50 回地盤工学会発表会概要集(DVD-ROM),pp.333-334,2015
• 林宏一,鈴木晴彦:二次元表面波探査の地盤調査への適用,第38 回地盤工学会発表会概要集,pp.33-34, 2003.

タイトルに関連する用語 (6件)： 締固め ,  試験盛土 ,  降雨 ,  S波速度 ,  分布 ,  研究