抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
貯雪下層部に水を浸して流す方式の水循環式雪冷房を対象として,貯雪から冷熱を取り出す際の熱交換特性を実験的に調べた。貯雪の初期形状は直方体として,その初期長さ・高さと流水条件(流量,水位)を何種類か変えた冷熱取り出し実験を行い,貯雪の寸法・形状の変化と水の冷え方の変化を調べた。雪は天然のざらめ雪を用いた。結果として貯雪の形状変化に関しては,浸水部における空洞の発生・成長,空洞上部での割れ・崩れ,崩れた貯雪の速やかな融解といった特徴的な現象が観察された。雪との熱交換による水温の低下度合いはこの形状変化に連動して大きく変動し,その平均値は初期の雪長さと貯雪への近寄り流速でほぼ決まることがわかった。流量一定の時,水位が高いほど水温低下度合いの平均値は大きく,変動率は小さくなった。貯雪と側壁の隙間チャネルの流れとの熱伝達率を評価し,ヌセルト数,レイノルズ数,無次元浸水貯雪長さの関係で整理した。(著者抄録)