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J-GLOBAL ID:201602207131708999   整理番号:16A0009751

二毛作水田地帯における施肥起源の窒素負荷による浅層不圧地下水中の窒素収支の検討-地下水観測結果を踏まえた地下水シミュレーションに基づいた考察-

Nitrate budget in the shallow unconfined groundwater of double cropped paddy area considering chemical fertilizer input-Results of 3D groundwater flow simulation with observed water chemistry data-
著者 (8件):
資料名:
巻: 57  号:ページ: 467-482  発行年: 2015年11月30日 
JST資料番号: Z0799A  ISSN: 0913-4182  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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福岡県朝倉市の佐田川扇状地において3年間に渡って調査された地下水位および地下水中の硝酸イオン濃度や硝酸イオン中に含まれる窒素・酸素安定同位体比等のデータから,地域の地下水変化特性と浅層不圧地下水中の硝酸イオン濃度の変動特性は,作付け作物とその施肥時期および水田への灌漑時期に大きく影響されていることが明らかになった。そこで土地利用に応じた施肥量とそのパターン,作物吸収量等を考慮した地表からの正味の窒素負荷を踏まえた3次元地下水流動及び移流分散解析モデルを構築し,当該地域の帯水層中の窒素挙動の再現とそれに基づく窒素収支の検討を行った。その結果,現在の佐田川扇状地における地下水中の硝酸性窒素濃度は,地域の施肥起源の窒素負荷により,年間3mg/L程度を下回ることが無い状態で毎年の濃度季節変化が繰り返されていることが示された。現状の窒素収支ではこの濃度を下回ることがない状態でほぼ定常状態になっていることから,この低限値は,それまでの積年の施肥負荷によって形成されたものと考えられる。モデルから,下流域への窒素流出量として毎年106kg/haの過剰窒素が地下水流動により域外へ排出されていると見積もられた。(著者抄録)
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分類 (3件):
分類
JSTが定めた文献の分類名称とコードです
水圏・生物圏の地球化学  ,  地下水学  ,  水質汚濁一般 
引用文献 (26件):
  • 大西晃輝・小野寺真一・齋藤光代・清水裕太・吉川昌志(2014):大量施肥農業流域における負圧地下水中での溶存N2Oの空間分布特性.陸水学雑誌,75(1),1-11.
  • 小倉久子・冬期湛水みためし水質調査隊(2011):千葉県印旛沼流域における水田地域のもつ硝酸性窒素浄化能.日本水文科学会誌,41(3),63-70.
  • 環境省 水環境部 地下水地盤環境室監修(2002):硝酸性窒素による地下水汚染対策の手引き,公害研究対策センター.
  • 国土交通省(2006):国土数値情報土地利用細分メッシュ.http://www.mlit.go.jp/(2014.1.23閲覧)
  • 地盤工学会(2002):土壌・地下水汚染の調査・予測・対策.p222.
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