抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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石炭ガス化発電(IGCC)は,その優れた低環境負荷と高い熱効率のクリーンコール技術の一つである。近年では,IGCCプラントは,水分を多量に含む低ランク石炭(LRC)を使用する傾向がある。自己熱回復(SHR)技術に基づいて,乾燥工程があるため,水と乾燥石炭の潜在および顕熱の回復能力を大幅にエネルギー消費の削減に開発した。SHRの乾燥工程は,機械的蒸気再圧縮(MVR)乾燥工程よりも少ないエネルギーを使用することを示した。SHR乾燥プロセスの実用化のためには,エネルギー消費およびコストが重要である。本研究では,IGCCプラントと組み合わせたLRC(石炭・亜炭亜瀝青炭)の過熱蒸気乾燥プロセス(MVR,オリジナルSHR(SHR-A),および簡略化SHR(SHR-B))の熱効率と資本コストを商業的プロセスシミュレータ,ASPENプラス 7.2版を用いて評価した。結果は,SHR-Bの乾燥工程のエネルギー消費が,MVRと空気流量比が小さいSHR-Aのプロセスよりも小さかった。これらの方法で乾燥するIGCCプラントの熱効率の低下はわずか1.4%未満であった。コンプレッサーと熱交換器のコストはこの乾燥プロセスにおける主な資本コストであった。熱交換器でのその全体の熱伝達係数は,総資本コストを決定する重要な要素であった。SHR-Bの乾燥工程の推定固定資本投資は空気流量比が0.02の場合,亜瀝青炭については25.6から66.9ミリオン US$の範囲であり,褐炭については28.7から75.3ミリオン US$の範囲であった。これらの値は,亜瀝青炭のIGCCプラントの総資本コストのわずか1.79から4.68パーセントで,褐炭のそれの1.86から4.86パーセントであった。(翻訳著者抄録)