抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
現在利用されているIDベースのユーザ認証では,サービス提供者(SP)にユーザの利用履歴が蓄積しプライバシー問題が発生しうる。その解決策としてグループ署名などの暗号技術を用いた匿名認証が提案されているが,グループ署名では信頼できる第3者機関(TTP)を利用して不正者を追跡することにより正規ユーザも追跡可能となるため,プライバシーが高いとは言えない。そこで,TTPに依存しないブラックリストを用いた匿名認証が従来提案されている。しかしこの方式では,認証する度にブラックリストに入っているチケットの数だけ計算を必要とするため,ブラックリストのサイズが大きくなると,認証時間が増加してしまう問題が発生する。本研究では,複数の要素を圧縮でき,かつ集合の包含関係を検証できるアキュームレータを使用することにより,認証時間を軽減したブラックリスト型匿名認証方式を提案する。そしてPC上で実装して提案方式の有効性を示す。その測定結果から,提案方式は妥当なパラメータ設定において,従来方式よりも十分に高速認証できることを確認している。(著者抄録)