抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本稿は,中国の伝統的な「四合院(しごういん)」住宅に内在する生活利用の考察に関し,1940年代頃の煙台市所城里住宅の事例について報告した。先ず,「四合院」と呼ばれる住宅様式は中国の伝統的な住宅の代表の一つで,歴史が古く,分布地域が広いこと,その主な特徴は,中庭をもつこと,庭を囲うように四方に建物を配置し,庭と建物と一体して住宅の基本単位を構成すること等を報告した。次に,所城里について,全体配置図,諸類型の「四合院」,住宅の外観,中庭一例等を報告した。更に,伝統的な生活利用の考察を報告した。最後に,張薀璧の回想録を通して,過去に「四合院」にあった生活を具体的に見たこと,その生活内容から,「四合院」の空間利用の特徴を見いだすことができること,張氏は幾つかのカテゴリーにおいて生活内容を記録したこと等を報告した。