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J-GLOBAL ID:201602207422163035   整理番号:16A0118925

癌の化学予防におけるカテコール部分の役割の理解に向けて:カテコール型レスベラトロールによる銅-およびo-キノン依存性Nrf2活性化の事例

Toward an understanding of the role of a catechol moiety in cancer chemoprevention: The case of copper- and o-quinone-dependent Nrf2 activation by a catechol-type resveratrol analog
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資料名:
巻: 59  号: 12  ページ: 2395-2406  発行年: 2015年12月 
JST資料番号: H0535A  ISSN: 1613-4125  CODEN: MNFRCV  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: ドイツ (DEU)  言語: 英語 (EN)
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カテコール部分は,癌の化学予防活性を発揮する食物性天然物に通常存在する。カテコールのそれに対応するo-キノンへの酸化的変換は,その癌化学予防効果に寄与するものと一般的に考えられているが,細胞内変換の機構は充分に解明されていない。試験したレスベラトロールおよびそのヒドロキシ化類似体のうち,唯一3,4-ジヒドロキシ-trans-スチルベンは,t-ブチルヒドロペルオキシド誘導HepG2細胞死に対して,細胞保護効果を発揮した。このレスベラトロール類似体は,Aktのリン酸化促進およびkeap1修飾の誘導を通して,核因子赤血球2関連因子2(Nrf2)を活性化し,それにより,その核移行とそれに続く第2相解毒酵素の転写を誘導した。Nrf2活性化によるその細胞保護効果は,SH基含有求核試薬であるDTTおよび銅イオンの特異的キレート剤であるネオクプロインを用いた細胞の前処理で,大部分妨げられた。以上,著者らは,銅イオンによって細胞内で対応するo-キノン求電子種に変換される3,4-ジヒドロキシ-trans-スチルベンを,新規Nrf2活性化物質として確認した。Nrf2活性化,続く第2相解毒酵素の転写誘導および最終的に細胞保護にとって,銅による酸化が必要であった。この知見は,カテコール含有食物性天然物の癌化学予防効果において,これまでは認識不足であった細胞内の銅イオンの役割を実証している。Copyright 2016 Wiley Publishing Japan K.K. All Rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.
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分類 (2件):
分類
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食品の化学・栄養価  ,  腫ようの化学・生化学・病理学 
物質索引 (7件):
物質索引
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