抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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偏析は合金における機械的などの特性の偏りを招くため,その抑制が求められている。現在,凝固過程において溶鋼内に対流を与える方法として,電磁攪拌が広く用いられているが,この対流はマクロスケールであり高固相率下における溶質分布制御に寄与させることは困難である。そこで本研究では,一方向凝固中のSn-Pb合金において,高固相率下にある凝固後期での電磁振動印加が溶質分布へ与える影響について検討し,以下の知見を得た。1)凝固前期における電磁振動の印加により,初晶Pb濃度は低減した。一方,凝固後期における電磁振動の印加により初晶Pb濃度は増大した。2)試料内の共晶領域割合は,電磁振動の印加時期による影響を受けた。とりわけ底部より10~20mmまでの領域における共晶領域割合の増加傾向抑制と値の低下は,後期での電磁振動印加によるものと推測される。3)以上により,電磁振動は凝固後期においても溶質分布に影響を及ぼす可能性が示唆された。