抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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北海道の千歳市・苫小牧市を流れる美々川は,北海道を代表する工業都市の近郊にありながら,自然本来の姿を残す貴重な自然環境となっている。また,美々川が流入するウトナイ湖は,ラムサール条約に登録された世界的に貴重な水鳥の中継地,越冬地であり,これまでにウトナイ湖周辺で観察された鳥類は270種を越え,国内で記録されている鳥類の約半数が確認されている。しかし,近年の調査・研究により,美々川源流部の湧水水質の悪化やウトナイ湖周辺の乾燥化等,自然環境の変化が確認されている。北海道室蘭建設管理部では,こうした貴重な自然環境の保全・再生に向けて,平成13年度より美々川・ウトナイ湖の自然再生の取り組みを進めており,平成14年度に「美々川自然再生技術検討委員会」を設置し,平成19年に「美々川自然再生計画書」を策定している。さらに,平成22年には,当面の具体的な実施計画(平成22~26年度の5カ年計画)として「美々川自然再生アクションプログラム」を策定し,取り組みを進めている。本稿では,アクションプログラム(第1フェーズ)の5年間の取り組み内容の評価,および,今後5年間(第2フェーズ)で達成すべき短期目標と取り組み内容に関して,平成26年度に検討を行った結果について報告する。(著者抄録)