抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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飲用水源とした地下水の現状とその保全対策について解説した。地下水は表面水のように流れの方向や流速を確定することが容易でなく,いったん汚染されるとその影響は長く,思わぬ処に現れることもあるのが特徴である。そして汚染は自然由来のものと人為由来のものがあることを論じた。汚染負荷形態は汚染物質の供給位置が特定の場所に限定できるもの(点源負荷)と,地域全体から供給されるもの(面源負荷)がある。また汚染の現行対策には自然減衰法,用水浄化法,微生物浄化法,透過型浄化壁法がある。汚染事例として,米国シリコンバレーのトリクロロエタン漏出事故と健康被害,千葉県君津市のトリクロロエチレン漏出事故と汚染を紹介した。硝酸・亜硝酸性窒素による水質汚染はプルーベビー症候群に原因することが判明したため,わが国は水質環境基準で健康項目へ追加指定し,水質汚濁防止法では有害物質に指定している。