抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本稿は,二相系格子Boltzmann(LBM)モデルを用いた,微小スケール混相流問題の解析結果をいくつか紹介した。二相系LBMモデルには,カラー勾配モデル,疑似ポテンシャルモデル,自由エネルギーモデルがある。固体壁面上での液滴衝突問題では,Weber数(We)が10および100での液滴変形の例を示した。また,Froude数が40~100の範囲の解析から,We数が40未満では,混合率がWe数と共に増加することを示した。液滴同士の2体衝突解析では,液適直径比(Δ)が0.4から1.0の範囲,Re数が600から4000の範囲,We数が80以下に対して,解析例がある。同径液滴の衝突挙動に対し,Re数が2000以下で,Re数が衝突挙動に影響し,臨界We数を支配することを示した。異なる液滴径の衝突解析では,Re数が2000から4000の範囲で,Δが0.7のとき,臨界We数が最小になることを示した。また,雪の成長過程における微小水滴の挙動解析と,粘弾性変形する物体を含む固液二相流解析例を提示した。後者には狭窄部を通過する赤血球の挙動の解析例が含まれる。