抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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引け巣の発生を防ぐための最も有効な手段の一つは,最終凝固部が製品とならないよう凝固パターンを制御することである。近年,数値解析を用いた引け巣予想技術が発達し適用されているが,従来技術では注湯からの湯流れの影響を直接かつ同時に考慮した引け巣形成挙動の解析ができないなどの限界があった。そこで比較的新しい解析手法として粒子法の採用検討が進んでいる。本研究では,粒子法の一種であるMPS法を基に,湯流れ・伝熱・凝固解析を連成させ,引け巣形成挙動の解析を行った。得られた知見を以下に示す。1)圧力・速度の多重緩和およびポアソン方程式のソース項補正係数を導入することで,湯流れ解析時の速度減衰を防止することができ,複雑形状鋳物の湯流れ解析の安定性・高精度化が可能なことが分かった。2)湯流れ・凝固解析を連成させる方法により注湯時の凝固収縮も考慮可能となり,最終引け巣形成に及ぼす注湯速度の影響を解析することができた。