抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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今日,学校給食では,地産地消の取り組みが推奨されている。しかし,大都市の学校給食では,大量かつ安定的に青果物を調達するため,一般的に卸売市場を経由しての調達が行われているが,納入される青果物の品質にばらつきがあるといった問題を抱えている。ましてや,生産量や生産時期が限られている地場産青果物の調達は難しく,地産地消の取り組みは進んでいない。しかし,札幌市では,14万の食数を有する大規模な給食を行いつつも,納入業者の品質のばらつきを抑えた安定的な青果物調達と地場産青果物調達を両立しており,注目されている。本稿では,先ず,札幌市の学校給食の概要を整理し,次に,青果物の調達ルートとその背景のそれぞれの特徴の違いを4期に分け,各期別に展開過程を分析した。そして,最後にそれらを統合して,域内青果物調達の展開理論を明らかにした。