文献

J-GLOBAL ID：201602210172515403   整理番号：16A0357814

⁶Heのクーロン分解における2中性子相関

著者 (1件)： 菊地右馬 (理研 仁科加速器研究セ)
資料名： 原子核研究
巻： 60  号： 2  ページ： 37-47  発行年： 2016年03月 
JST資料番号： G0084A  ISSN： 0367-4169  CODEN： GEKEA  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： ⁶Heのクーロン分解反応の定量的な分析を行い,クーロン分解反応で観測される低エネルギー領域でのピーク構造の起源と断面積に対するα-n,n-n部分系の相関の寄与について明らかにしました。ここでは,複素座標スケーリングされたLippmann-Schwinger方程式の解を用いることで分解後のα+n+nの3体散乱状態を正確に記述し,クーロン分解反応断面積,特に部分系のエネルギーに対する微分断面積を計算しました。得られた計算結果からは⁶Heのクーロン分解反応においては⁵He(3/2^-)共鳴状態を経由する順次崩壊過程が支配的であることが示されると同時に,終状態におけるn-nの仮想状態的な相関の重要性が示されました。(著者抄録)

シソーラス用語： Coulomb相互作用 ,  ヘリウム同位体 ,  相関 ,  低エネルギー領域 ,  微分断面積 ,  中性子過剰核 ,  *ブレークアップ反応 ,  スケーリング【計数】 ,  Lippmann-Schwinger方程式
準シソーラス用語： *2中性子相関 ,  *Coulomb分解反応 ,  *ヘリウム6 ,  核反応断面積 ,  中性子ハロー ,  複素座標スケーリング法

分類 (1件)： その他の粒子による反応・散乱  (BG04080F)

引用文献 (28件)：

• I. Tanihata et al.: Phys. Rev. Lett. 55, (1985) 2676.
• T. Kobayashi et al.: Phys. Rev. Lett. 60, (1988) 2599.
• Y. Suzuki: Nucl. Phys. A 528, (1991) 395.
• S. Funada, H. Kameyama, and Y. Sakuragi: Nucl. Phys. A 575, (1994) 93.
• S. Aoyama, S. Mukai, K. Katō, and K. Ikeda: Prog. Theor. Phys. 93, (1995) 99.

タイトルに関連する用語 (4件)： クーロン ,  分解 ,  中性子 ,  相関