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J-GLOBAL ID:201602210451879994   整理番号:16A0966736

2011年の世界的な陸域炭素シンクの異常発生後における2つの対照的な半乾燥生態系の生産性と蒸発散

Productivity and evapotranspiration of two contrasting semiarid ecosystems following the 2011 global carbon land sink anomaly
著者 (14件):
資料名:
巻: 220  ページ: 151-159  発行年: 2016年04月15日 
JST資料番号: C0901A  ISSN: 0168-1923  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: オランダ (NLD)  言語: 英語 (EN)
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世界の炭素収支は,半乾燥地域全体で生じている生産性の大幅な変動による影響を益々強く受けている。最近の分析で,2011年に南半球の乾燥および半乾燥地域の大きな炭素吸収の異常が認められた。そこで,この2011年の異常が短期間認められたオーストラリア中央部の半乾燥地に存在する2つの異なる樹木が優占する生態系(マルガ(アカシア属)の森林とコリンビア属のサバンナ)の2012年8月~2014年8月における炭素および水流束を比較した。その結果,マルガの森林はほとんど炭素中立の状態であったが,いずれの年も吸収が著しく高い期間があった。アカシア属の極めて高い耐干ばつ性が,これに寄与していると考えられた。一方,コリンビア属のサバンナは非常に大きな正味の炭素ソース(平均的および平均以下の降雨年でそれぞれ130および200gCm-2yr-1)であった。これは,2011年の異常発生時の高生産性の名残である樹木(老化したバイオマス)が分解された結果と考えられる。渦相関データから得た生態系水利用効率(WUE)の大きさと経時変化は,両生態系間で異なった。これは,両生態系の正味の炭素流束に対する呼吸量の相対的寄与率の違いを反映していると考えた。一方,13C安定同位体分析による葉のWUE測定値の違いは,コリンビア属のサバンナ内の小さな空間規模では明瞭であり,コリンビア属とアカシア属の発根戦略の違いが反映されていると考えた。また,アカシア属の下にある珪質硬盤層による根の生育と侵入の抑制は,マルガの森林でもコリンビア属のサバンナ内にマルガが生育する小区画(マルガパッチ)でも,下方への排水を妨げてアカシア属の地下に土壌水分の貯蔵タンクを形成し,マルガパッチ内ではコリンビア属樹木による地下水へのアクセスの障壁として作用したが,コリンビア属の開けたサバンナではそのような作用は認められなかった。Copyright 2016 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.
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分類 (2件):
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生態系  ,  プラネタリー境界層 

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