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J-GLOBAL ID：201602210560870770   整理番号：16A0267652

植物がウイルス感染によって発症するしくみ

著者 (1件)： 望月知史 (大阪府大 大学院生命環境科学研究科)
資料名： 植物防疫  (Plant Protection)
巻： 70  号： 3  ページ： 146-150  発行年： 2016年03月01日 
JST資料番号： G0617A  ISSN： 0037-4091  CODEN： SHBOA  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 植物ウイルスの感染による壊疽と退緑発症のメカニズムに関する研究成果を取りまとめた。メロン壊疽斑点ウイルス(MNSV)の複製蛋白質は,ミトコンドリアの膜構造を改変させることで,ミトコンドリアの生理活性を低下させ,細胞死をおこす。これが壊疽症状として発症するものと考えられた。発病後の本ウイルスが土壌を介して分布拡大する感染経路についても考察した。キュウリモザイクウイルス(CMV)は,植物の葉緑体に関与する遺伝子発現を抑制し,葉緑体の形態異常を引き起こす。この抑制程度と退緑発症程度が一致した。これらの研究の積み重ねにより,植物ウイルス病の解決法が見つかることを期待している。

シソーラス用語： *植物ウイルス ,  トンブスウイルス科 ,  ククモウイルス ,  クロロシス ,  *機構 ,  壊疽 ,  タンパク質 ,  ミトコンドリア ,  膜構造 ,  細胞死 ,  感染経路 ,  葉緑体 ,  遺伝子発現 ,  奇形 ,  キュウリモザイクウイルス ,  メロン壊疽斑点ウイルス ,  複製蛋白質 ,  *微生物 ,  RNAウイルス ,  分子遺伝現象
準シソーラス用語： 形態異常 ,  退緑 ,  *発症メカニズム

分類 (1件)： ウイルスによる植物病害  (FC04054G)

引用文献 (10件)：

• GÓMEZ-AIX, C. et al. (2015) : Mol Plant Microb Interact 28 : 387 ~ 397.
• 小松健ら(2013):植物ウイルス病研究会レポート11:11~21.
• LI,Y.et al(2016):Curr Opin Virol 17:19~24.
• 望月知史(2007):植物防疫61:38~42.
• -(2009):同上64:24~27.

タイトルに関連する用語 (3件)： 植物 ,  ウイルス感染 ,  発症