抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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種々のライニング素材のために詰め物衣服を通した熱移動率を測定した。衣服の熱保持容量のスケールである熱移動耐性は,単位面積当たりに使用されるライニング素材の量の関数として増加した。ダウンライニングによる衣服の熱移動耐性は大きく,羽根と綿繊維による熱移動耐性はダウンの3/4であり,捲縮ポリエステルと羊毛繊維では1/2であった。ライニングの熱移動係数は支援する熱移動係数と放射熱移動係数の合計により付与された。支援熱移動係数はライニングの厚みの増加とともに増加した。ライニングを通した放射熱移動率はライニング素材の遮蔽により減少した。空の空気スペースに対する放射熱移動係数における減少するフラクションは遮蔽フラクションとして定義された。使用されるライニングの量の増加とともに遮蔽フラクションが増加し,ダウンライニングの遮蔽フラクションは大きかった。羽根ライニングの遮蔽フラクションは小さく,ダウンライニングと同じ厚みにもかかわらず,小さな熱移動耐性であった。使用されるライニング繊維の繊維直径は綿で16.34μm,捲縮ポリエステルと羊毛で40μmであり,単位面積当たりの付与量の繊維ライニングの遮蔽フラクションは繊維直径の減少とともに増加した。繊維ライニングの遮蔽フラクションはライニングの表面積により増加し,繊維直径を用いて計算し,ライニング素材の種類に独立であった。遮蔽フラクションは繊維ライニングの表面積と相関があった。ダウンは熱保持のための優れた素材であり,大きな表面積のための放射熱移動の大きな遮蔽フラクションのためであった。