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J-GLOBAL ID:201602211042020913   整理番号:16A0003652

日本内海の愛媛県Saijoでの2013年12月27日の航空機による液体炭酸散布に基づく人工降雨試験

An artificial rainfall experiment based on the seeding of liquid carbon dioxide by aircraft on December 27, 2013, at Saijo, Ehime, in the Inland Sea of Japan
著者 (6件):
資料名:
巻: 71  号:ページ: 245-255 (J-STAGE)  発行年: 2015年 
JST資料番号: X0731A  ISSN: 0021-8588  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 英語 (EN)
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2013年12月27日に日本の内海の気象型を持つ愛媛県Saijoの北部周辺の特異的な気象および地形条件において液体炭酸(LCD)を散布する航空機を用いた人工降雨試験を実施した。散布後,11:30~11:50にSaijo上空に対流雲が急速に広がり,短時間降雨があった。高積雲は雨によって消費され,山岳地上空の雲は散布約1時間後の12:30頃までに急速に完全に消失した。5mm/時の降雨がSaijo市街地で11:50頃に5~6分間認められ,Saijo消防署で13:00までに0.5mmの降雨が認められた。この降雨量は人工であると考えられ,Niihamaの山岳地南部で有意であり,12:10頃に航空機からエリア全体に視覚的に観察された。人工降雨はNiihama消防署のOhjoinおよびBesshiyamaでそれぞれ0.5mmおよび4.0mmの量で観察されることが予測され,Shikokuchuoの南部に位置するTomisatoのアメダスで11:50~12:00に0.5mm予測された。徳島県Miyoshiおよび高知県Ohtoyo地域のIkedaのアメダスでの14:20~14:30の0.5mmの降雨,Kyojoのアメダスでの13:30~15:00の2.0mmの降雨は散布時間,散布場所,風向きおよび風速から考慮すると人工的であると考えられた。降雨地域のメインラインはSaijo-Besshiyama-Kyojoであり,人工降雨の影響は風下側の70kmまで拡大した。降雨量はSaijo,Ikeda,SugeoおよびKurotakigawa地域でおよそ130万トンと推定された。したがって,SaijoでのLCD散布によって実施した人工降雨試験は明らかに成功した。
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分類 (1件):
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雲と降水の微物理 
引用文献 (11件):
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  • Maki, T., Hashimoto, Y., Okushima, R., Mitsuno, T., Noguchi, N., Aoki, M., Isoda, H., Omasa, K., Goto, E., Suzuki, Y., Takatsuji, M., Nonami, H., Hashiguchi, K., Hayakawa, S., Murase, H. and Yamagata, T., 2008: Promotion of Artificial Rainfall Technique for Countermeasure of Drought and Prevention of Desertification. Science Council of Japan, 1-28. (in Japanese)
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  • Maki, T., Suzuki, Y., Wakimizu, K. and Nishiyama, K., 2012: Artificial Rainfall-from countermeasure of drought to water resources-, Gihodo Shuppan, Tokyo, 1-176. (in Japanese)
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