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J-GLOBAL ID：201602211407674870   整理番号：16A0170440

-公共牧場の活性化に向けて-傾斜放牧草地における省力化と省資源化を可能とする新たな施肥法

著者 (1件)： 山田大悟 (農業技術研究機構 畜産草地研)
資料名： 日本草地学会誌  (Japanese Journal of Grassland Science)
巻： 61  号： 4  ページ： 248-251  発行年： 2016年01月15日 
JST資料番号： Y0119B  ISSN： 0447-5933  CODEN： NSGIDM  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 山地傾斜放牧草地を対象に,養分偏在を考慮した肥料の播き分けと被覆尿素の利用による施肥法(改良施肥法)を即効性肥料による年2回(6月,8月)施肥の従来法と比較した。改良施肥法の要点は,シグモイド型被覆尿素(40日溶出タイプ)を即効性の尿素と窒素成分比で等量となるよう調製した窒素肥料を用いることである。この窒素肥料をリン酸とともに牛糞尿排泄が相対的に少ない急斜面のみに年1回(6月)施肥し,カリは全面で無施肥とした。その結果,年間合計乾物収量,ウシの増体に従来法との有意な差は認められず,施肥コストは半分程度に抑制されることが示された。この他,改良施肥法導入時と被覆尿素の選択上の留意点にも言及した。

シソーラス用語： 牧場 ,  *牧草地 ,  牧草 ,  実証実験 ,  乾物量 ,  作物収量 ,  *施肥 ,  窒素肥料 ,  比較 ,  体重 ,  省力化 ,  省資源 ,  カリ肥料 ,  リン酸肥料 ,  公共牧場 ,  乾物収量 ,  コスト比較 ,  改変
準シソーラス用語： *山地傾斜放牧草地 ,  肥料の播き分け ,  被覆窒素 ,  日増体重

分類 (2件)： 飼料作物,草地  (FC03050J) ,  施肥法・肥効  (FB05030Y)

引用文献 (16件)：

• 動物衛生研究所(2002)牛の放牧場の全国実態調査(2000年)報告書.動物衛生研究所.つくば.p1-52
• Hirata M, Sugimoto Y, Ueno M (1987) Distributions of dung pats and ungrazed areas in bahiagrass (Paspalum notatum Flügge.) pasture. J Jpn Grassl Sci 33:128-139
• 井出保行・小島 誠・林 治雄(1998)傾斜放牧草地の地形と草地管理.2.糞の分布の偏りが土壌養分や牧草の生産量およびその利用率に及ぼす影響.日草誌44:215-222
• 北川美弥・井出保行(2015)傾斜放牧地のゾーニングによる合理的草地管理の可能性.日草誌60:250-253
• 農林水産省(2012)畜産物生産費統計.http://www.maff.go.jp/j/tokei/kouhyou/noukei/seisanhi_tikusan/〔2015年7月6日参照〕

タイトルに関連する用語 (6件)： 公共牧場 ,  活性化 ,  放牧草地 ,  省力化 ,  省資源 ,  施肥法