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J-GLOBAL ID:201602211519345387   整理番号:16A1213072

Oryza属のAAゲノム種の核ゲノムとプラスチドゲノムの不一致

Inconsistent diversities between nuclear and plastid genomes of AA genome species in the genus Oryza
著者 (6件):
資料名:
巻: 90  号:ページ: 269-281(J-STAGE)  発行年: 2015年 
JST資料番号: F0386A  ISSN: 1341-7568  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 英語 (EN)
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Oryza属のAAゲノム種は,栽培イネの改良において貴重な遺伝資源である。Oryza rufipogonおよびO.barthiiは,それぞれ2つの栽培イネ種,O.sativaおよびO.glaberrimaの祖先であった。筆者らは,AAゲノム種間の遺伝的多様性を評価するために葉緑体一塩基反復(RCt1-10)を用いた。アメリカ種O.glumaepatulaおよびアジア種O.rufipogonにおいてより高い多様性が検出された。他の葉緑体配列は,O.glumaepatulaがO.longistaminataと高い類似性を共有することを示した。しかし,レトロ転位因子の挿入は,O.barthiiとO.glumaepatulaとの間の密接な関係を示した。AAゲノム間の系統発生関係を明らかにするために,異なる種から得られた全ゲノム配列を用いて葉緑体INDELマーカーを開発した。INDELのパターンは,明らかにO.glumaepatulaの複数の母方起源を示した。複雑な起源により本種は高い遺伝的多様性を有する。対照的に,オーストラリアの固有種O.meridionalisは,他の種よりも多様性が低い傾向があった。葉緑体INDELを用いて再確認されたO.rufipogonの高い多様性は,O.meridionalisの変異およびO.lumaepatulaの変異の一部をカバーした。O.barthii,O.longistaminataおよび残りのO.glumaepatulaを含む母方系統は,系統学的に互いに近接しており,低い遺伝的多様性を有していた。それらは独立した系統から分離しており,母方の単一系統から分岐したことが示唆されるが,SSR組成物が示唆するように,後に分岐してそれぞれの種内で遺伝子フローを維持している。AAゲノム種間の遺伝的関係は,これらの種がどのように進化し,4大陸に分布するようになったかを示す。(翻訳著者抄録)
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分類 (2件):
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植物分類学  ,  作物の品種 
引用文献 (40件):
  • Akimoto, M., Shimamoto, Y., and Morishima, H. (1998) Population genetic structure of wild rice Oryza glumaepatula distributed in the Amazon flood area influenced by its life-history traits. Mol. Ecol. 7, 1371-1381.
  • Brozynska, M., Omar, E. S., Furtado, A., Crayn, D., Simon, B., Ishikawa, R., and Henry, R. J. (2014) Chloroplast genome of novel rice germplasm identified in Northern Australia. Trop. Plant Biol. 7, 111-120.
  • Chen, X., Temnykh, S., Xu, Y., Cho, Y. G., and McCouch, S. R. (1997) Development of a microsatellite framework map providing genome-wide coverage in rice (Oryza sativa L.) Theor. Appl. Genet. 95, 553-567.
  • Cheng, C., Tsuchimoto, S., Ohtsubo, H., and Ohtsubo, E. (2002) Evolutionary relationships among rice species with AA genome based on SINE insertion analysis. Genes Genet. Syst. 77, 323-334.
  • Fuller, D., and Sato, Y-I. (2008) Japonica rice carried to, not from, Southeast Asia. Nat. Genet. 40, 1264-1265.
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