抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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第5世代移動通信システム(5G)では,高速大容量化を目的として,比較的広い帯域の確保が容易な高周波数帯である6GHz~100GHz帯の利用を検討している。また,高周波数の利用に伴い従来のシステムと比較して伝搬損失の増加が考えられること及びシステムの容量増大の必要性から,低基地局アンテナによるスモールセルの利用が想定されている。このような周波数帯及び環境では,従来と比較して人体遮蔽損失の影響が増大することが考えられる。人が多く集まる高トラフィックエリアにおいて低基地局アンテナのスモールセルを導入するためには,人体遮蔽損失特性の解明は重要な課題である。本報告では,高周波数における人体遮蔽損失の影響を明らかにすることを目的として,屋内において人が歩行した際の受信レベル変動の周波数特性について実験的に検討した。具体的には,0.81GHz,2.2GHz及び19.85GHzにおいて屋内に設置された送受信アンテナ間を人がランダムに歩行した際に測定した受信レベル変動特性もとに上記の特性について検討した。検討の結果,0.81GHz及び2.2GHzと比較すると,19.85GHzにおいては,フレネルゾーンの大半が人体で覆われてしまう場合があるために,極端な受信レベルの減少が生じる場合があることを明らかにした。(著者抄録)