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J-GLOBAL ID：201602212664652751   整理番号：16A0226836

イネとの比較遺伝子解析で同定されたパンコムギのオルソロガスグループII HKT遺伝子とNa⁺濃度との関連性

A comparative gene analysis with rice identified orthologous group II HKT genes and their association with Na+ concentration in bread wheat

著者 (5件)： ARIYARATHNA H. A. Chandima K. (Univ. Western Australia) ,  ARIYARATHNA H. A. Chandima K. (Murdoch Univ.) ,  OLDACH Klaus H. (South Australian Res. and Dev. Inst.) ,  FRANCKI Michael G. (Murdoch Univ.) ,  FRANCKI Michael G. (Dep. of Agriculture and Food Western Australia)
資料名： BMC Plant Biology (Web)  (BMC Plant Biology (Web))
巻： 16  号： Jan  ページ： 16:21 (WEB ONLY)  発行年： 2016年01月 
JST資料番号： U7027A  ISSN： 1471-2229  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： イギリス (GBR)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 背景:HKT輸送体遺伝子は作物の耐塩性機構の重要な決定要因のいくつかを確定するが,パンコムギのグループII HKT遺伝子の多様性と機能的役割は明確に理解されていない。したがって,イネHKTと全ゲノム配列の高度な知識を比較遺伝子解析に適用し,オーソロガスコムギグループII HKT遺伝子と異なる塩環境下での特性変化におけるそれらの役割を検証した。結果:イネの4つのグループII HKTをパンコムギから2つのオーソログ遺伝子ファミリー,既知TaHKT2;1遺伝子ファミリーと新規の異なる遺伝子ファミリーTaHKT2;2として同定した。TaHKT2;2の単一コピーをそれぞれ相同染色体7AL,7BLと7DLで検出し,各遺伝子を非ストレス下と200mMの塩ストレス条件下の葉身,葉鞘と根の組織で発現した。TaHKT2;2ファミリー遺伝子コード蛋白質はミノ酸配列相同性が93%以上であるが,TaHKT2;1ファミリーコード蛋白質の相同性は≦52%であった。特に,既知重要領域における変異は,両蛋白質ファミリー間の機能の違いを予測した。染色体6Lのオーソロガスイネ遺伝子と同様,TaHKT2;1およびTaHKT2;2はコムギ染色体7AL,7BL及び7DLに約3kb離れて位置し,2種の静的シンテニーブロックを形成していた。TaHKT2;1を含む染色体7AL領域,7AL-1は,シュートNa⁺濃度とある種塩環境下での収量のQTLと同一座位に局在化された。結論:種内および種間のTaHKT2;2相同遺伝子と他のグループII HKT遺伝子ファミリーのコピー数,遺伝子配列及びコード蛋白質の違いは,おそらく植物におけるイオン選択性と輸送のための機能的多様性を反映する。TaHKT2;2もTaHKT2;1も主要根Na⁺取込とは関連しないが,TaHKT2;1は全てではないがある種塩環境でのNa⁺排除と収量形質変化と関連することを示唆する。(翻訳著者抄録)

シソーラス用語： *コムギ ,  ストレス ,  *耐塩性 ,  金属イオン ,  イオン調節 ,  遺伝子 ,  *ナトリウムポンプ ,  *量的形質遺伝子座 ,  イネ ,  配列相同性 ,  RT-PCR法 ,  遺伝子発現 ,  組織特異性
準シソーラス用語： *パンコムギ ,  塩分ストレス ,  *ナトリウムイオン ,  HKT2遺伝子 ,  シンテニー

分類 (3件)： 麦  (FC03033M) ,  遺伝子の構造と化学  (EC02020U) ,  細胞膜の輸送  (EF04020R)

タイトルに関連する用語 (6件)： イネ ,  遺伝子解析 ,  同定 ,  パンコムギ ,  遺伝子 ,  関連性