抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本研究は,東日本大震災における被災市町村の内部で確保された借り上げ仮設住宅の居住世帯の入居の経緯と入居後の生活状況及び住宅再建動向の詳細を明らかにし,住宅の応急的確保から恒久的再建に至る一連の過程における課題の把握・検討を目的とする。岩手県全域を対象に行った借り上げ仮設入居世帯へのアンケート調査のうち,大船渡市内の確保世帯の情報を分析した結果から,以下の結論を得た。1)入居した借り上げ物件の場所は,従前と同じ学区内か市街地部内での隣接学区が中心で,居住地の大幅な移動がない世帯が大半である。2)物件の確保は主に親族や知人経由で行われ,親族・知人の所有物件への入居も多い。3)借り上げ物件に関して,建物の古さに不満を抱く世帯が多く,住環境改善のため自己負担で補修・改修をした事例もみられた。4)再建の意向として,親族・知人物件の場合は当面は居住継続する意向がみられたほか,再建先では元の居住地近くで行う傾向がみられた。