文献
J-GLOBAL ID:201602212816988262   整理番号:16A0003649

背根神経節ニューロンで誘導された一過性受容器電位アンキリン1はオキサリプラチン投与後の急性冷覚過敏症に寄与する

Transient receptor potential ankyrin 1 that is induced in dorsal root ganglion neurons contributes to acute cold hypersensitivity after oxaliplatin administration
著者 (8件):
資料名:
巻: 11  号: Nov  ページ: 11:69 (WEB ONLY)  発行年: 2015年11月 
JST資料番号: U7031A  ISSN: 1744-8069  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: イギリス (GBR)  言語: 英語 (EN)
抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
背景:末梢冷覚神経障害性疼痛はオキサリプラチン処理の深刻な副作用である。しかし,オキサリプラチンが誘導する冷覚痛覚過敏の機構は知られていない。本研究において,筆者らは,ラット背根神経節(DRG)ニューロンにおける一過性受容器電位アンキリン1(TRPA1)に対するオキサリプラチンの効果を調べた。結果:アセトンスプレー試験を用いた行動評価は,3および6mg/kgのオキサリプラチン(腹腔内)が1,2,4,および7日後に急性冷覚過敏症を誘導することを示した。リアルタイムPCRはオキサリプラチン(6mg/kg)は1,2,4日目にDRGで有意にTRPA1 mRNAの発現を増した。ウェスタンブロットはオキサリプラチンが2,4,7日にDRGで有意にTRPA1タンパク質の発現を増すことを明らかにした。更に,in situハイブリダイゼーション組織化学は,DRGの大多数のTRPA1 mRNA標識ニューロンのサイズが小さいことを明らかにした。オキサリプラチンはDRGニューロンでTRPA1の発現とイソレクチンB4の結合の共局在を増した。オキサリプラチンは1,2,4日目にDRGでTRPA1 mRNA陽性小型ニューロンの割合の有意な増加を誘導した。加えて,筆者らは,TRPA1ミスマッチオリゴヌクレオチドではなく,TRPA1アンチセンスオリゴヌクレオチドの髄腔内投与がTRPA1の発現をノックダウンし,オキサリプラチンが誘導する冷覚過敏症を減ずることを見出した。二重標識は,p-p38マイトジェン活性化タンパク質キナーゼ(MAPK)がオキサリプラチン投与2日後にTRPA1 mRNA標識ニューロンで共発現することを示した。p38 MAPK阻害剤SB203580の髄腔内投与はオキサリプラチンが誘導する急性冷覚過敏症を有意に減じた。結論:併せてこれらの結果は,DRGニューロンにおけるp38 MAPKの活性化を介したTRPA1の発現が,少なくとも部分的にオキサリプラチンが誘導する急性冷覚過敏症の発生に寄与することを立証する。(翻訳著者抄録)
シソーラス用語:
シソーラス用語/準シソーラス用語
文献のテーマを表すキーワードです。
部分表示の続きはJDreamⅢ(有料)でご覧いただけます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。

準シソーラス用語:
シソーラス用語/準シソーラス用語
文献のテーマを表すキーワードです。
部分表示の続きはJDreamⅢ(有料)でご覧いただけます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。

分類 (3件):
分類
JSTが定めた文献の分類名称とコードです
神経の基礎医学  ,  細胞膜の受容体  ,  その他の感覚 

前のページに戻る