抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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ディーゼル機関の改良は,動力性能の向上は当然のことながら,エンジンから排出される粒子状物質(PM)など有害物質の低減技術が求められている。そのため,エンジンの運転条件に対して排出ガス特性を把握することが重要である。本研究では,舶用ディーゼル機関の排出ガスである二酸化炭素,窒素酸化物およびオパシメータを用いてPM排出量を計測する。PM計測においては,フィルタ重量法およびオパシメータが示すPM検出傾向を確認し,オパシメータが簡易的な排出ガス特性の把握方法として有効であるか検討する。供試機関は,排気タービン過給機付き4サイクル中速ディーゼル機関(松井鉄工所,MU323DSC型,定格出力:257kW,定格回転数:420rpm,正味平均有効圧:1.55MPa)である。本研究では,以下の点が明らかになった。1)エンジン負荷に対する二酸化炭素の変化は,大きな変化は観察されなかったが,窒素酸化物はエンジン負荷の上昇に伴い直線的に増加し,この変化傾向はエンジン負荷に対する排ガス温度の変化に対応している。2)エンジン負荷に対するPM値の変化は,エンジン負荷における燃焼消費率の変化に対応している。また,今回の実験で使用したオパシメータによる値は,従来から使用されているフィルタ重量法による値とほぼ同様な変化傾向であることが確認された。3)窒素酸化物の削減と燃料消費率の増加はトレードオフの関係があることがわかった。