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J-GLOBAL ID：201602212977640827   整理番号：16A0106660

パーソナライズ可能な対話システムのためのユーザ情報抽出

User Information Extraction for Personalized Dialogue Systems

著者 (5件)： 平野徹 (日本電信電話株式会社NTTメディアインテリジェンス研究所) ,  小林のぞみ (日本電信電話株式会社NTTメディアインテリジェンス研究所) ,  東中竜一郎 (日本電信電話株式会社NTTメディアインテリジェンス研究所) ,  牧野俊朗 (日本電信電話株式会社NTTメディアインテリジェンス研究所) ,  松尾義博 (日本電信電話株式会社NTTメディアインテリジェンス研究所)
資料名： 人工知能学会論文誌(Web)  (TJSAI (Web))
巻： 31  号： 1  ページ： DSF-B.1-10 (J-STAGE)  発行年： 2016年 
JST資料番号： U0128A  ISSN： 1346-8030  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 著者らは以前に人と人の雑談対話データでの自己開示文の割合が約26%であり,人と対話システムでも同様となることを確かめた。本論文では,雑談対話での話者自身に関する情報を活用し,1)以前の会話を覚えていることをユーザに伝えること,2)未指定条件をユーザ情報で補うこと,3)ユーザが興味のある情報を提供することによってパーソナライズ可能な対話システムを検討した。1)~3)を満たすには発話から話者自身に関する情報として述語項構造,キーワードとなるエンティティ,経験や居住地,趣味などの人物属性,及び発話の主題を示すトピックを抽出する必要がある。そこで,i)ユーザ自身の情報が含まれているかを判断するためにSVM(Support Vector Machine)を用いた対話行為の推定,ii)述語項構造解析,iii)CRF(Condition Random Field)を用いたエンティティ抽出,iv)人物属性推定,v)ロジスティック回帰を用いたトピック分類を用いた。ii)では直前発話が質問文の場合に対して完結型,項省略型,述語省略型,Yes/No型といった各回答タイプに基づく解析手法を提案した。iv)では手掛かりとして従来の内容語中心の素性に機能語や副詞の意味情報を加え,34の人物属性カテゴリへの分類手法を提案した。評価実験ではii)とiv)を用いない場合よりも,F値が0.252ポイント向上した。

シソーラス用語： *カスタム化 ,  利用者 ,  *情報抽出 ,  対話処理 ,  人間 ,  キーワード ,  評価試験 ,  手がかり ,  品詞 ,  数値
準シソーラス用語： F値 ,  *パーソナライゼーション ,  副詞 ,  話者

分類 (2件)： 人間機械系  (IB03000G) ,  その他の情報処理  (JE15050M)

引用文献 (22件)：

• [Ardissono 04] Ardissono, L., Gena, C., Torasso, P., Bellifemine, F., Difino, A., and Negro, B.: User Modeling and Recommendation Techniques for Personalized Electronic Program Guides, in Personalized Digital Television - Targeting Programs to Individual Viewers, Vol. 6 of Human - Computer Interaction Series, pp. 3-26 (2004)
• [Banko 08] Banko, M. and Etzioni, O.: The Tradeoffs Between Open and Traditional Relation Extraction, in Proceedings of the 46th Annual Meeting on Association for Computational Linguistics: Human Language Technologies, pp. 28-36 (2008)
• [Bickmore 05] Bickmore, T. W. and Picard, R. W.: Establishing and Maintaining Long-term Human-computer Relationships, ACM Transactions on Computer-Human Interaction, Vol. 12, No. 2, pp. 293-327 (2005)
• [Corbin 15] Corbin, C., Morbini, F., and Traum, D.: Creating a Virtual Neighbor, in Proceedings of the 2015 International Workshop Series on Spoken Dialogue Systems Technology (2015)
• [Higashinaka 14] Higashinaka, R., Imamura, K., Meguro, T., Miyazaki, C., Kobayashi, N., Sugiyama, H., Hirano, T., Makino, T., and Matsuo, Y.: Towards an Open Domain Conversational System Fully Based on Natural Language Processing, in Proceedings of the 25th International Conference on Computational Linguistics, pp. 928-939 (2014)

タイトルに関連する用語 (2件)： 対話システム ,  情報抽出