抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
イメージマップを活用した小学校理科教員向けの教員免許状更新講習の試みを行った。その結果,小学校教員で理科実験が苦手という同様なニーズを持った受講者を対象にして,受講者が講習前に作成したイメージマップに加筆・修正・削除を加えながらふりかえる時に,筆者らが予め作成したイメージマップを一つの参考例として受講者に提示すると,より受講者の満足度が高い更新講習が行えると考察できた。次年度以降,教員免許状更新講習を行う際,次の2点に改訂を加えれば,今回筆者らが提案した文脈でのよりよい講習になる可能性があるという示唆が得られた。1)『小学校学習指導要領解説理科編』と教科書を対比させながら,受講者が単元のねらいや学習内容・方法を俯瞰する前に,教科書では学習課題が記述され,その課題を解決するための観察・実験が設けられている。そして,観察・実験の結果を学習課題に一旦戻って子どもに考えさせるような構成になっている。これが探究の過程であり,子どもに考えさせる部分が各学年の学年目標となっていることについての説明を加える。2)観察・実験の説明の際に,「水を熱するとどうなるか」単元では加熱時間が独立変数,水の温度変化が従属変数になる測定に加え,水の温度変化が独立変数,水のすがたの変化が従属変数になる観察が必須となることの説明を行う。加えてこの時,水を熱していき,100°C近くになると沸騰した水の中からさかんにあわが出てくることを観察し,見えない水蒸気の存在を温度の変化と関係付けて捉えることの説明も加える。(著者抄録)