抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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火山災害リスク=いま起こったときの死者数÷年代,として過去に起こった顕著な火山災害から日本列島における火山災害リスクを計算した。ここでいうリスクは,毎年の平均死者数と見てよい。年代は100万年テフラデータベースを利用し,西暦2000年から逆算した。得られた災害リスクを火山毎に積算しその火山のリスクとした。火山リスクを合計して日本の火山のリスクを求めると1655(人/年)が得られる。これは何万年にもわたる長期間の平均をとれば,1年当たりの火山災害による死者数が1655人になることを意味する。交通事故死リスクは4113人であるから,火山災害リスクは交通事故死リスクの約40%にあたる。ただし,都道府県単位でみると,高リスク火山から離れた府県にはリスクがゼロの場合が多く,火山リスクは局在している。これに反し,高リスク火山に近い住民がそこに住み続けることによって受ける火山リスクは交通事故リスクを上回る。