抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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グルーボールは,恐らくは最も重要な確証されていないQCDの予言である。格子QCD計算によれば,最も低位のグルーボールは,量子数J<sup>PC</sup>=0<sup>++</sup>で1.6から1.7GeV前後に存在することが予言されている。それは,同じ質量領域のq<span style=text-decoration:overline>q</span>状態と混合することが予想されている。アイソ1重項中間子f<sub>0</sub>(1370),f<sub>0</sub>(1500),f<sub>0</sub>(1710)が,この混合に関係する質量固有状態であるというコンセンサスがある。しかしながら,最も軽いf<sub>0</sub>状態はあまりよく知られてなく,正しい混合構造を見つけるためにはグルーボール結合に特に敏感な過程を同定することが重要である。この論文では,擬スカラー中間子への2体崩壊を記述するために必要なf<sub>0</sub>(1370),f<sub>0</sub>(1500),f<sub>0</sub>(1710)へのスカラーグルーボールの混合を調べた。有効ハミルトニアンを用い,ηおよびη’に対する2つの角度を用いた混合スキームを用いた。この枠組みで,現存のデータを解析し,また,ηおよびη’チャンネルへの新しいデータを期待した。現在のところ,f<sub>0</sub>(1710)が最も大きなグルーボール成分と,ηη’へのかなりの分岐比を有し,BESIIIで検証可能であることを示した。