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J-GLOBAL ID：201602213197645117   整理番号：16A0486789

リン酸塩の焼結

著者 (1件)： 板谷清司 (上智大 理工)
資料名： Phosphorus Letter  (Phosphorus Letter)
号： 85  ページ： 12-17  発行年： 2016年02月01日 
JST資料番号： L6905A  ISSN： 0917-9976  CODEN： PLETEJ  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： リン酸塩の関係した固相および液相の加圧焼結について解説した。固相焼結で粒子の合体で形成した結晶粒間に発生した気孔は,光散乱を生じ,ピン止め効果で粒界の拡大を抑制するが,温度上昇に伴う気孔消滅により,大粒径の結晶となって光透過が増大する。水酸アパタイト(HAp,Ca₁₀(PO₄)₆(OH)₂)の焼結では,1000~1200°Cの範囲で相対密度は約99%で一定であるものの,1100°C以下で約0.5μmの粒径が,1200°Cでは2.5μmへと急激に増加した。気孔が結晶中に取り込まれたと推定される。パルス通電加圧焼結(PCPS)法では気孔は系外に排出され透明な外観が得られた。液相焼結として酸化マグネシウム(MgO)に焼結助剤として二リン酸カルシウム(Ca₂P₂O₇)を添加すると,溶融した助剤で焼結体がより緻密になり,1400°C以下で1μm以下の粒径が昇温で急増して1700°Cで約40μmが得られた。

シソーラス用語： *リン酸塩 ,  *焼結 ,  *加圧焼結 ,  *放電プラズマ焼結 ,  *液相焼結 ,  合体 ,  *結晶粒 ,  *気孔 ,  光散乱 ,  効果 ,  光透過 ,  *ヒドロキシアパタイト ,  相対密度 ,  酸化マグネシウム ,  カルシウム化合物 ,  *助剤 ,  微細構造 ,  温度依存性 ,  結晶粒径 ,  粒径 ,  *固相焼結 ,  ピン止め効果 ,  ピロリン酸カルシウム ,  *焼結助剤 ,  結晶微細構造 ,  二リン酸塩 ,  *パルス通電焼結
準シソーラス用語： ピロリン酸塩 ,  *パルス通電加圧焼結

分類 (4件)： 各種酸塩鉱物  (DE08060H) ,  鉱石の熱処理  (UA07110L) ,  鉱物の結晶構造  (BK11000R) ,  格子欠陥の観察・実験技術  (BK12020U)

引用文献 (11件)：

• K. Tago, K. Itatani, T. S. Suzuki, Y. Sakka and S. Koda, J. Ceram. Soc. Japan, 113, 669-673(2005).
• K. Itatani, K. Tsuchiya, Y. Sakka, I. J. Davies and S. Koda, Mater. Sci. Eng., 18, 1-4(2011) 022020.
• K. Itatani, K. Tsuchiya, Y. Sakka, I. J. Davies and S. Koda, J. Eur. Ceram. Soc., 31, 2641-2648(2011).
• 木下真喜雄,板谷清司,窯協,90,463-469(1982).
• K. Itatani, T. Yamamoto, A. Kishioka and M. Kinoshita, Am. Ceram. Soc. Bull., 64, 1124-1129(1985).

タイトルに関連する用語 (2件)： リン酸塩 ,  焼結