抄録/ポイント：
抄録/ポイント
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PBS系生分解性プラスチック「ビオノーレ」はポリエチレンに良く似た物性と,土中,淡水中,海中で早く分解する特徴を生かし,マルチフィルムをはじめ,包装資材,コンポストバッグ,植生・土木,日曜雑貨の多くの分野で着実に市場展開を進めている。また,柔軟性と抜群のヒートシール性を生かし,他の生分解性プラスチックの改質剤としての用途も定着してきている。さらに,「ビオノーレ」の物性強化や原油高騰対策として,バイオマスコハク酸の開発をNEDOの助成事業として実施し,将来のコストパーフォーマンスを見居えた事業化にむけた技術検討を終了した。昨今,環境対策事業への取組が本格化する中,今後さらに発展が期待される「ビオノーレ」について,最新のバイオマス化への取組も含めご紹介する。本稿では,プロフィール,「ビオノーレ」の特長,「ビオノーレ」の特性,「ビオノーレ」の生分解性,安全性,でん粉系マルチで市場開拓,バイオマス化の取組などについて解説した。
