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J-GLOBAL ID：201602213515073001   整理番号：16A0368522

低コスト・省力化,軽労化技術等の開発-自給飼料を基盤とした国産畜産物の高付加価値化技術の開発(育種)-第1編 食用米との識別性を有する多収飼料用米,TDN収量が高い飼料作物品種の開発 第2章 TDN収量向上と作付け拡大を可能とする飼料作物品種の開発 15 新播草地における永年生イネ科牧草のセシウム蓄積に関する現地調査

著者 (6件)： 栂村恭子 (農業・食品産業技術総合研究機構 畜産草地研) ,  山本嘉人 (農業・食品産業技術総合研究機構 畜産草地研) ,  的場和弘 (農業・食品産業技術総合研究機構 畜産草地研) ,  渋谷岳 (農業・食品産業技術総合研究機構 畜産草地研) ,  内山和宏 (農業・食品産業技術総合研究機構 畜産草地研) ,  平野清 (農業・食品産業技術総合研究機構 畜産草地研)
資料名： 農林水産省農林水産技術会議事務局研究成果  (農林水産技術会議事務局研究成果)
号： 545  ページ： 141-145  発行年： 2016年03月31日 
JST資料番号： S0070A  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 短報  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 2011年に草地更新を実施した関東北部の二つの公共牧場A,Bにおいて,2012年6月下旬の1番草収穫前に,主要な牧草の放射性セシウム濃度を調査した。A牧場ではチモシー,オーチャードグラス,ペレニアルライグラス,メドウフェスク,ケンタッキーブルーグラスを,B牧場ではチモシー,ペレニアルライグラス,シロクローバを採取した。メドウフェスクが他の草種に比べて放射性セシウム濃度が低い傾向があったが,その他の草種間には濃度の差が認められなかった。畜草研那須研究拠点の2011年秋に耕起し永年牧草を播種した3箇所の試験圃場で放射性セシウム濃度の調査を行った。試験圃場Aで7月に調査したケンタッキーブルーグラス2品種,ペレニアルライグラス,シロクローバの放射性セシウムは10Bq/kg以下と低く,草種間に有意な差は認められなかった。放牧試験圃場Bでは,オーチャードグラス2品種,ペレニアルライグラス,チモシー,シロクローバ,エゾノギシギシの放射性セシウム濃度を調査した。イネ科牧草とエゾノギシギシの放射性セシウムはいずれも7月は15Bq/kg以下と低く,草種間に有意な差は認められなかった。シロクローバは1サンプルしか得られなかったため,統計解析ができなかったが,16Bq/kgとイネ科牧草の濃度と大きな差はなかった。試験圃場Cでオーチャードグラスとトールフェスクの放射性セシウム濃度を4番草を除く6番草まで調査した。草種と番草について要因解析を行ったところ,草種間で1%水準で有意差が,番草間で5%水準で有意差が認められた。オーチャードグラスに比べてトールフェスクの放射性セシウム濃度は明らかに低く,1番草においてはトールフェスクの濃度はオーチャードグラスの濃度の25%と著しく低かった。3番草時に調査したトールフェスクの5品種「ウシブエ」「ホクリョウ」,「ナンリョウ」,「サザンクロス」,「フォーン」はオーチャードグラスに比べていずれも有意に高い濃度(P<0.01)を示したが品種間には有意な差が認められなかった。...(著者抄録)

シソーラス用語： *イネ科牧草 ,  *セシウム同位体 ,  *放射性同位体 ,  放射性物質 ,  環境放射性核種移動 ,  放射能汚染 ,  マメ科牧草 ,  飼料作物 ,  耕土 ,  土壌汚染 ,  混播
準シソーラス用語： 移行係数 ,  *放射性セシウム

分類 (3件)： 飼料作物,草地  (FC03050J) ,  汚染原因物質一般  (SB05010P) ,  飼料一般  (FD07010W)

引用文献 (5件)：

• IAEA (2012) Guideline for Remediation Strategies to Reduce the Radiological Consequences of Environmental Contamination. Technical Report Series No.475. IAEA. 49-51.
• IAEA (2003) Handbook of Parameter Values for the Prediction of Radionuclide Transfer in Terrestrial and Freshwater Environments. Technical Report Series No. 472. IAEA. 39-48.
• Prister B. S. et al (1993) Countermeasures used in the Ukraine to produce forage and animalgood products with radionuclide levels below intervention limits after Chernobyl accident. The Sci. Total Environment. 137: 183-198.
• Vidal M. et al. (2001) Soil-and plant-based countermeasures to reduce 137Cs and 90Sr uptake by grasses in natural meadows: the REDUP project. J.Environ. Radioactivity. 56: 139-156.
• 築城幹典ら(2012)放牧地における放射性物質の分布と動態.4.放牧草地における牧草中放射性セシウム濃度と移行係数.日草誌.58(別):55-73.

タイトルに関連する用語 (23件)： 省力化 ,  軽労化 ,  開発 ,  自給飼料 ,  基盤 ,  国産 ,  畜産物 ,  高付加価値化 ,  育種 ,  識別 ,  多収 ,  飼料用米 ,  TDN ,  収量 ,  飼料作物 ,  品種 ,  作付け ,  拡大 ,  草地 ,  イネ科牧草 ,  セシウム ,  蓄積 ,  現地調査