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J-GLOBAL ID:201602213527161011   整理番号:16A0271849

高速実験炉「常陽」における原子炉容器内保守・補修技術開発-炉心上部機構交換作業用循環型カバーガス微正圧制御システムの開発-

Inspection and Repair Techniques in the Reactor Vessel of the Experimental Fast Reactor Joyo-Development of Cover Gas Recycling System with Precise Pressure Control-
著者 (6件):
資料名:
号: 2015-042  ページ: WEB ONLY  発行年: 2016年02月 
JST資料番号: U0305A  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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供用中のナトリウム冷却型高速炉の原子炉容器は,冷却材であるナトリウムと,そのカバーガスとしてアルゴンガスを内包する。そのため,カバーガスバウンダリを開放する際には,仮設バウンダリを確保した上で,カバーガスを微正圧に制御することで,カバーガスの放散を抑制し,かつカバーガス中への不純物混入を防止することが要求される。2014年5月~12月に実施された高速実験炉「常陽」の炉心上部機構交換作業では,カバーガスバウンダリが開放されるため,カバーガスの微正圧制御が要求されたが,仮設バウンダリであるビニルバッグの健全性を維持するため,最大20m3/hのアルゴンガスブローを約2ケ月の長期間に亘って継続する必要があり,既存の設備及び手順では対応が困難であることから,循環型カバーガス微正圧制御システムを開発し,実機に適用した。循環型カバーガス微正圧制御システムには,最大20m3/hのアルゴンガスが原子炉容器内に供給される条件で,カバーガス圧力を100~150Paの管理目標に保持するための微正圧制御性とともに,資源節約のため,排気されたカバーガスを循環・再利用するためのリサイクル性を確保することが要求される。「常陽」では,2013年12月12日~20日に,当該システムを実機に試験運用するとともに,炉心上部機構交換作業に適用することで以下の成果を得た。最大20m3/hのアルゴンガスが原子炉容器内に供給される条件で,基本的に,管理目標である100~150Paの範囲内にカバーガス圧力を制御できることを確認した。排気されたカバーガスに含まれるナトリウムベーパーを除去するとともに,当該ガスを30°C以下に低減し,冷却ガスとして再供給できることを確認した。これらの成果は,世界的にも例の少ない大規模な原子炉容器内補修作業である「炉心上部機構交換作業」の作業環境を整備し,当該作業の安全な推進に大きく貢献した。また,ここで蓄積された経験やデータは,稀少な知見として,今後のナトリウム冷却型高速炉の原子炉容器内保守・補修技術の開発に資するものと期待される。(著者抄録)
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分類 (1件):
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原子炉容器 
引用文献 (8件):
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