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J-GLOBAL ID：201602213848724637   整理番号：16A0404002

秋吉台における草地縮小に伴う岩上蘚苔類群落の侵入とその構成種

著者 (2件)： 羽田麻美 (日本大 文理) ,  乙幡康之 (ひがし大雪自然館)
資料名： 地理誌叢  (Annals of the Geography)
巻： 57  号： 2  ページ： 13-24  発行年： 2016年03月25日 
JST資料番号： L6827A  ISSN： 0388-1644  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 山口県秋吉台は,日本で最も広くまとまった面積を持つ,カルスト地域である。本報では,秋吉台における草地面積の縮小(森林化)過程を調べた。その上で,植林後約50年経過して蘚苔類が繁茂する地域を選び出し,森林構成が異なる二つのドリーネを対象にして,ドリーネ内の岩上蘚苔類群落の出現種と分布特性を調べた。出現した蘚苔類はすべて持ち帰り,種の同定を行った。その結果,二つのドリーネ合わせて30種の蘚苔類を確認した。ドリーネAとドリーネBとでは蘚苔類の種組成に違いが見られたが,7種の共通種が確認された。ドリーネAとドリーネBは,地形図や空中写真判読から,森林化した時期に大きな差はなく,ドリーネの規模はほぼ同じである。したがって,蘚苔類の種組成の違いは両ドリーネを覆う高木層の樹種の差異が大きく起因していると考えられる。

シソーラス用語： 地形要素 ,  カルスト地形 ,  台地 ,  *こけ類 ,  群落 ,  造林 ,  *生息分布 ,  生物分類 ,  同定 ,  地形図 ,  空中写真 ,  構成 ,  組成
準シソーラス用語： ドリーネ ,  秋吉台 ,  *蘚苔類 ,  植林 ,  種同定 ,  樹種構成 ,  種構成

分類 (1件)： 植物生態学  (EE02000E)

タイトルに関連する用語 (6件)： 秋吉台 ,  草地 ,  縮小 ,  蘚苔類 ,  群落 ,  侵入