抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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切削工具の損傷機構は,工具と被削材間の高温・高圧という特殊環境にあり,再現性が乏しく,従って加工中の切削抵抗や,切削温度の測定が工具寿命判定に必要不可欠となる。切削抵抗については,高剛性の水晶圧電式工具動力計が標準的測定方法とされているが,切削温度については,熱電対を利用する方法,放射温度計による方法,等があるものの,各々に長短があり,標準的方法は確立していない。本稿は,熱電対を利用する方法のうち,特に,工具-被削材熱電対法について説明するとともに,本方法を利用する上で,不可避の工具と被削材間の温度-熱起電力の較正方法について著者の研究室で30年来行ってきた方法を紹介した。本稿では,工具と被削材間の温度-熱起電力の較正における,加熱温度,急速加熱,高温接点の温度計測,温度較正用試験片の温度換算の注意点を解説した。