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J-GLOBAL ID:201602214246091924   整理番号:16A0115091

ヒト毛髪ケラチンフィルムを利用したシャンプー類の評価法-摩擦と吸着-

An Evaluation Method for Shampoos Using Human Hair Keratin Film-Friction and Adsorption-
著者 (4件):
資料名:
巻: 49  号:ページ: 328-333  発行年: 2015年12月20日 
JST資料番号: S0078A  ISSN: 0387-5253  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 短報  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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ヒト毛髪タンパク質から調製されているケラチンフィルムは,紫外線,ブリーチ,パーマ,熱などが引き起こすヘアダメージを簡便に評価することができるため,代替毛髪としての活用が進められている。本研究では,ケラチンフィルムが市販されているシャンプーやコンディショナーの処理に耐えられるか,また,摩擦と吸着物の分析に利用できるかを検討した。ケラチンフィルムの質量や微細構造は,シャンプーやコンディショナー処理によりほとんど影響を受けなかった。摩擦感テスター(KES)を用いてケラチンフィルムの平均摩擦係数(MIU)を測定したところ,その値は毛束を使用した場合と比べて7~8倍高い値を示した。乾燥状態に加えて湿潤状態でもKESでの摩擦計測は可能で,20回までの繰り返し測定にもケラチンフィルムは耐えられた。市販シャンプー類でケラチンフィルムを処理したところ,興味深いことに,コンディショナー単独時とシャンプーとコンディショナーの連続処理時において,MIU値の有意な低下が確認された。その低下率は使用した製品により異なっていた。さらに,処理後のフィルムをエネルギー分散型X線分析(EDS)で分析したところ,シリコーン入り製品で処理したフィルムにおいてはSiが吸着していることが検出され,その分布はほぼ均一であった。これらの結果,ケラチンフィルムが毛髪の触感と吸着物を測定・評価する上でも有効である可能性が示された。(著者抄録)
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分類 (1件):
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化粧品 
引用文献 (11件):

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