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J-GLOBAL ID：201602214325931490   整理番号：16A0293888

熱応力解析によるAC4C合金T字形状品の鋳造割れ発生位置の予測

Prediction of Hot-Tearing Position in JIS-AC4C T-Shape Casting using Thermal Stress Analysis

著者 (5件)： 山縣裕 (岐阜大 工) ,  村瀬一真 (岐阜大 大学院工学研究科) ,  安達充 (コイワイ) ,  橘洋志 (コイワイ) ,  小岩井修二 (コイワイ)
資料名： 鋳造工学  (Journal of Japan Foundry Engineering Society)
巻： 88  号： 3  ページ： 141-147  発行年： 2016年03月25日 
JST資料番号： G0096A  ISSN： 1342-0429  CODEN： CHKOFY  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： JIS-AC4C合金は,鋳造性の良い合金であるが,製品が凸部を有する場合,それに隣接する凸部水平部との境界に割れが発生することがある。このため,割れの発生を防ぐ鋳造方案の設計手法が望まれる。そこで本研究では,T字形状のAC4C砂型製品において割れを起こす方案を含めたT_A,T_B,T_C,T_Dの4つの方案について,角部が固相率約40%の半凝固時の時点を選定し,その時の温度分布に対応する熱応力分布の解析を行った。その結果,1)弾性解析を行った結果,T_Aに割れが発生したのは,T字の角部に高い引張応力が発生したためと考えた。T_Bでも引張応力が認められたがT_Aに比べて一桁低かった。また,角部が法案の底部に来るT_C,T_Dでは遅れて凝固する上部が押湯として働くため,割れが拡大成長する条件はなかった。2)T_Aの角部がT_Bに比べて高い原因は,角部が半凝固の時にT字縦棒内部の固相率が高く,応力がすでに引張となっていたためである。などの結果を得た。

シソーラス用語： *アルミニウム合金 ,  ケイ素含有合金 ,  マグネシウム含有合金 ,  *凝固割れ ,  *鋳造方案 ,  鋳造欠陥 ,  砂型鋳造 ,  計算機シミュレーション ,  熱応力解析 ,  数値解析 ,  引張応力 ,  有限要素法 ,  隅角部 ,  温度分布 ,  応力分布 ,  数値予測 ,  押湯
準シソーラス用語： AC4C ,  固液共存部 ,  固相率

分類 (2件)： 鋳造欠陥  (WC01060X) ,  鋳型材料,造型  (WC01020F)

引用文献 (17件)：

• 渡部智也,木村亮介,中澤嵩,千葉浩行,田中宗平,植木徹,鳥山隆成,吉田誠:軽金属58(2008)395
• 渡部智也,木村亮介,中澤嵩,千葉浩行,田中宗平,植木徹,鳥山隆成,吉田誠:軽金属58(2008)464
• 橘洋志,安達充,小岩井修二,山縣裕,村瀬一真:日本鋳造工学会第163回全国講演大会講演概要集(2013)47
• 安達充,橘洋志,小岩井修二,村瀬一真,山縣裕:鋳造工学87(2015)531
• K. Murase, H. Yamagata, M. Adachi, H. Tachibana and S. Koiwai: 9th Pacific Rim International Conference on Modeling of Casting and Solidification Process (2014) 63

タイトルに関連する用語 (7件)： 熱応力解析 ,  AC4C ,  合金 ,  T字形状 ,  鋳造 ,  割れ発生 ,  予測