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J-GLOBAL ID：201602214349878159   整理番号：16A0260604

水環境と水循環 下水道における化学物質の管理

著者 (3件)： 岡本誠一郎 (土木研) ,  武田文彦 (土木研) ,  真野浩行 (土木研)
資料名： 下水道協会誌  (Journal of Japan Sewage Works Association)
巻： 53  号： 641  ページ： 33-37  発行年： 2016年03月01日 
JST資料番号： S0270A  ISSN： 0021-4639  CODEN： GSKSA  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 下水道における化学物質の管理について述べる。下水道整備の進捗により,特に都市部では殆どの排水が下水道に流入し,下水処理場を経て河川等の水環境に放流される。河川の水生生物への影響を評価するには,処理水中に残存する化学物質の生態リスク評価が重要となる。筆者らは,化学物質のスクリーニングを目的として,化学物質排出移動量届出(PRTR)制度の情報を基に,生態リスクの初期評価を行った。評価はハザード比(HQ)により判定した。なおPRTR制度は,下水道では30物質について届出義務を負っているが,144物質について初期評価した。次に,下水道における生物応答手法による化学物質管理と,生物応答手法による流入下水の毒性同定評価の例を示した。近年の水質規制は,水生生物保全に重点を移しつつある。特に生物応答手法による排水管理は,排水の影響そのものを管理しようとするものであり,煩雑な試験を伴い,原因物質の特定には多大な労力を要する。

シソーラス用語： *下水道 ,  下水道整備 ,  排水 ,  化学物質 ,  管理 ,  下水処理水 ,  放流 ,  *水生生物 ,  *生態 ,  *リスク評価 ,  *スクリーニング ,  故障検出 ,  登録 ,  比率 ,  リスク ,  環境アセスメント
準シソーラス用語： *化学物質管理 ,  *河川放流 ,  PRTR ,  ハザード比 ,  毒性同定評価

分類 (4件)： 下水道工学,廃水処理一般  (SC03010E) ,  水質汚濁一般  (SB02010U) ,  水質管理  (SB02050M) ,  生態系  (EE01040P)

引用文献 (12件)：

• Takeda, F. et al.(2015), Initial environmental risk assessment of Japanese PRTR substances in treated wastewater, Journal of Water and Environment Technology, Journal of Water and Environment Technology, Vol.13, No.4, pp.301-312
• 経済産業省製造産業局化学物質管理課,環境省環境保健部環境安全課(2014)、平成24年度PRTR届出外排出量の推計方法等の概要、 http://www.env.go.jp/chemi/prtr/result/todokedegai_siryo.html (2016年2月13日確認)
• 文献2)を一部改変して作成
• 環境省,化学物質の環境リスク初期評価ガイドライン(平成23年12月版)、 http://www.env.go.jp/chemi/report/h26-01/ (2016年2月13日確認)
• 環境省(2014)、平成24年度PRTR届出外排出量の推計方法等の詳細、PRTR広場 届出外推計資料 平成24年度、 http://www.env.go.jp/chemi/prtr/result/todokedegai_siryo.html (2016年2月13日確認)

タイトルに関連する用語 (4件)： 水環境 ,  水循環 ,  下水道 ,  化学物質