抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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2007年に初めてカシノナガキクイムシ(以下,カシナガ)による枯損被害が発見された屋久島において,マテバシイを主とした集団枯損を調査した。2007年夏の時点で100本程度の枯損木が見つかっていた。しかし,2008年4月の調査では,発見された枯損木は16本であった。これらの枯損木にはカシナガの穿入孔が見つかり,また枯損木からはカシナガ成虫が採集されたため,被害はカシナガの穿入によることが明らかであった。枯損木は2008年夏に9本,また2009年夏にも9本のみが見つかっただけで,被害は1年で終息した。枯損木に設置したトラップにより採集されたカシナガは少なく,穿入孔あたりの脱出数は0から0.43(平均0.14)個体と推定され,マテバシイ枯損木での低い増殖力が,今回の被害の急速な終息の原因の1つと考えられた。(著者抄録)