文献

J-GLOBAL ID：201602214826286527   整理番号：16A0556194

膜蛋白質の構造および機能研究のためのナノディスク

Nanodiscs for structural and functional studies of membrane proteins

著者 (2件)： DENISOV Ilia G (Univ. Illinois at Urbana-Champaign, Illinois, USA) ,  SLIGAR Stephen G (Univ. Illinois at Urbana-Champaign, Illinois, USA)
資料名： Nature Structural & Molecular Biology  (Nature Structural & Molecular Biology)
巻： 23  号： 6  ページ： 481-486  発行年： 2016年06月 
JST資料番号： W0637A  ISSN： 1545-9993  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 文献レビュー  発行国： アメリカ合衆国 (USA)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 膜蛋白質の構造および機能研究におけるナノディスクの応用法について概説した。ナノディスクは直径8~16nmの円板状脂質二分子層であり,そのサイズおよび性質は脂質および足場蛋白質により調節できる。ナノディスクのこれらの性質から,ナノディスクは膜蛋白質を対象とした以下の様々な構造生物学的解析に応用できる;電子顕微鏡,核磁気共鳴および電子常磁性共鳴,X線散乱および中性子散乱,単分子測定,および分光学的解析。また,その性質およびサイズを調節可能なナノサイズの脂質二分子層表面としてのナノディスクの利用,ファージディスプレイアプローチにおける競合的および減算的選択のためのナノディスクの利用,あるいは膜蛋白質の活性測定の場としてのナノディスクの利用に関する報告もある。ナノディスクは医療分野においても抗体薬の開発,薬物デリバリー,あるいはイメージングへの応用,ワクチン開発が可能であることから,今後のさらなる研究の進展が期待される。

シソーラス用語： *膜タンパク質 ,  *ナノ構造 ,  *分子構造 ,  *生物活性 ,  *脂質二分子膜 ,  ナノテクノロジー ,  分子認識 ,  膜構造 ,  電子顕微鏡観察 ,  NMR【磁気共鳴】 ,  ESR【磁気共鳴】 ,  X線散乱 ,  中性子散乱 ,  単分子反応 ,  チトクロームP450 ,  スクリーニング ,  遺伝学実験技術 ,  分子標的治療薬 ,  蛋白質分離 ,  蛋白質精製 ,  *膜蛋白質構造 ,  *蛋白質機能 ,  リガンド結合 ,  ファージディスプレイ法 ,  ハイスループットスクリーニングアッセイ ,  抗体医薬品
準シソーラス用語： *ナノディスク ,  膜面 ,  ハイスループットスクリーニング ,  抗体薬

分類 (2件)： 蛋白質・ペプチド一般  (EB03010N) ,  生体膜一般  (EF04010G)

タイトルに関連する用語 (3件)： 膜蛋白質 ,  研究 ,  ナノディスク