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J-GLOBAL ID：201602215232495824   整理番号：16A0252034

高温・強磁場中磁化測定によるFeRh合金のメタ磁気相転移の観測

Observation of a Metamagnetic Transition of FeRh Alloy under High Magnetic Fields and High Temperatures

著者 (6件)： 小野寺礼尚 (東北大学金属材料研究所附属強磁場超伝導材料研究センター) ,  大武和樹 (東北大学金属材料研究所附属強磁場超伝導材料研究センター) ,  高橋弘紀 (東北大学金属材料研究所附属強磁場超伝導材料研究センター) ,  木村尚次郎 (東北大学金属材料研究所附属強磁場超伝導材料研究センター) ,  渡辺和雄 (東北大学金属材料研究所附属強磁場超伝導材料研究センター) ,  小山佳一 (鹿児島大学大学院理工学研究科)
資料名： 日本金属学会誌  (Journal of the Japan Institute of Metals and Materials)
巻： 80  号： 3  ページ： 186-191 (J-STAGE)  発行年： 2016年 
JST資料番号： G0023A  ISSN： 0021-4876  CODEN： NIKGAV  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： FeRh合金の磁気転移温度は磁場印加によって低下することが報告されており,強磁場を印加することで室温付近に おいても強磁性相が誘起されることが期待できる。しかし,強磁場磁化測定で直接,反強磁性-強磁性(AFM-FM)転移を観察した例はほとんどない。本研究では,高温・強磁場中磁化測定装置の開発およびFeRh合金のキュリー温度,強磁場印加によるAFM-FM転移観測を目的として磁化測定を行った。励磁過程においてAFM-FM転移は約12Tで開始し15Tで完了した。減磁過程では,13TでFM-AFM転移が開始,10Tで終了した。FM相の強磁性キュリー温度は,TC=686Kと決定され,また,キュリー・ワイス則から常磁性キュリー温度は,Θ=691Kと見積もられた。等温磁化曲線の測定結果から,この合金の室温付近の磁気相図を作成した。

シソーラス用語： *ロジウム合金 ,  鉄含有合金 ,  *磁化特性測定 ,  計測器 ,  高温 ,  強磁場 ,  *磁気的性質 ,  *磁気転移 ,  メタ磁性 ,  磁場効果 ,  反強磁性 ,  強磁性 ,  Curie温度 ,  励磁 ,  消磁 ,  Curie-Weiss則 ,  磁気状態図 ,  X線回折分析 ,  超伝導磁石 ,  温度依存性 ,  磁化率
準シソーラス用語： メタ磁気転移 ,  強磁性-反強磁性転移 ,  磁化曲線 ,  磁気相図

分類 (2件)： 変態組織,加工組織  (WB01030N) ,  磁気的性質  (WB02020J)

引用文献 (29件)：

• 1) P. de Rango, M. Lee, P. Lejay, A. Sulpice, R. Tournier, M. Ingold, P. Germi and M. Pernet: Nature 349(1991) 770–772.
• 2) M. Shimotomai and K. Maruta: Scr. Mater. 42(2000) 499–503.
• 3) H. Yasuda, I. Ohnaka, Y. Yamamoto, A. S. Wismogroho, N. Takezawa and K. Kishio: Mater. Trans. 44(2003) 2550–2554.
• 4) Y. Mitsui, R. Y. Umetsu, K. Koyama and K. Watanabe: J. Alloy. Compd. 615(2014) 131–124.
• 5) X. J. Hao and H. Ohtsuka: Mater. Trans. 45(2004) 2622–2625.

タイトルに関連する用語 (4件)： 強磁場 ,  磁化測定 ,  磁気相転移 ,  観測