抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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児童生徒・学生がもつ土に関する認識について分析するために,「米」と「土」に関するアンケート調査を小学生,中学生,高校生および大学生を対象に実施した。その結果,1)住んでいるまわりに,土が「できるだけたくさんあった方がよい」と感じている児童生徒・学生は,「多少はあった方がよい」を上回ることがほとんどなかった。2)小1~小6における土への関心「できるだけ知りたい」と土にふれる機会「田や畑を耕したとき」の間には,有意(p<0.05)な正の相関関係があり,土への関心を高めるには作物栽培が重要な役割を果たす可能性があると考えられた。3)中学生,高校生,大学生の作物生産に果たす土の働きに対する定性的な知識は十分あるものの,自分自身の生命を支える土の広がり(面積)についての認識は極めて低いことが明らかとなった。4)小学校等の教員免許を取得できる教育学部学生の土への関心が農学部生より低いことから,児童生徒に対する土への関心を高めるためには,教育学部の学生に対する土壌教育を推進する必要性が指摘された。(著者抄録)