抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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交通経済学と交通論の役割について考察し,両者が今後も必要とされるであろう事を論じた。交通経済学の意義を,古典経済学における議論や鉄道経済学など,歴史を紐解きながら論じると共に,概念的であることや数学的に扱うための単純化など,科学としての経済学の限界を指摘した。個々の具体的な交通現象を対象とする交通論は,交通経済学の限界を補うと共に,その解明が,交通経済学に新たな課題を提供する。交通政策においては,追求する目標の価値の議論が不可欠であるが,ここでも交通論が必要になる。交通政策が交通経済学では扱いきれない例として,「国土のグランドデザイン2050」に示されたコンパクト+ネットワーク論や,排出権取引の問題を紹介した。