抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
液晶物質にとって相転移は常に身近な現象であり,そこでは多様な熱物性が観察される。他の研究手法と同様,熱物性研究においても,必要とされるデータの内容は目的によって様々である。しかしながら,どのような場面であっても現象を確実に捉えることが可能となれば,それは大きな利点となる。筆者らはこれまでに液晶の相転移を熱的な側面から理解することに努めてきた。本稿では近年利用を開始したペルチェ素子をセンサーとした示差走査熱量計(DSC)について紹介する。特に装置の構造とその製作について述べるとともに,反強誘電性液晶を例として得られるデータの特徴について説明していく。装置の簡便さや利点を知ってもらうためにも,ここではDSC以外の手法による熱測定研究と比較しながら,その性能について述べていきたい。(著者抄録)