抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本稿では,平成27年度日本造園学会賞受賞論文『日本庭園の歴史と文化』の概要を,古代,中世,近世・近代に分けて記す。1)飛鳥時代の庭園と奈良時代の庭園に対する考古学的発掘調査結果に基づき,その意匠を比較考察した。平安時代前期の京内及び京外の離宮である神泉苑と嵯峨院に着目し,前者については空間構成の淵源について,後者については立地特性について考察した。2)「春日権現験記絵」に描かれた藤原俊盛邸の庭園の分析,ルイス・フロイス著「日本史」に見られる永禄8年の京都庭園の形態と機能についての考察,を行った。3)「義演准后日記」に記録された醍醐寺三宝院庭園の策定の様相の考察,「江戸図屏風」に描かれた寛永期の江戸の策定についての分析,平安神宮神苑築造記録から読む小川治兵衛と近代京都造園事情の考察,を行った。