抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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マーケティング論は米国から持ち込まれた。日本独自の視点や理論前提,オリジナルな概念記述が組込まれ,分析道具としてのマーケティング論再構成が進んでいる。これら諸概念のうち,競争マイオピアについて,アイデアそのものを批判的に検討した。1)競争マイオピアの基本アイデア:メーカの近視眼的な競争,流通企業の近視眼的な競争,2)競争マイオピアの発生メカニズム再訪:欠落している前提,競争における三者間関係と需要の不確実性,競争プロセスの意味-ライバル同定論としての競争形態論。競争マイオピア(アイデア)は,売り手同士が消費者志向を掲げてマーケティング競争を行えば行うほど,消費者志向は実現せず消費者満足は遠のくことを指す。需要・競争の土俵・ライバルを所与として,売手が競争によるノイズを抑制しつつ顧客情報を受取ろうとする構図を前提していては,理論の動態化も望めない。暗黙にそうした経済的前提に縛られる競争マイオピア概念を理論的背景にわたって再検討し,より容易な理解と応用が可能なメカニズムとして再構成した。