抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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燃料硫黄分規制が指定海域内で強化され,脱硫装置として湿式排ガス浄化システムのSOxスクラバーに注目が集まっている。光学的手法を用いる濁度計測(光散乱測定)やPAH濃度計測(蛍光測定)は,スクラバー洗浄水に含まれる黒色粒子に影響を受けると考えられる。そこで本研究では,その懸濁粒子の影響を系統的に調べるため,エンジンおよびスクラバーの運転条件を変え,濁度およびPAH濃度計測を行った。またPAH計測については,懸濁粒子の影響を除去するために濁度補正式が与えられているが,補正式による数値的な換算が有効かどうか,実際に懸濁粒子を物理的に除去して比較検討した。その結果,90°散乱光のみを計測する方式では,高濁度時に正確な計測値が得られない一方,着色分子の影響を補正するレシオ方式では,比較的高濁度まで正確な計測が可能であることが明らかになった。またPAH濃度計測における懸濁粒子の影響を検証し,濁度計測値を用いた数値的なPAH濃度計測値補正が有効であることを示した。