抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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硬化したセメントの問題点の一つとして遅れエトリンジャイト生成(DEF)がある。その生成は特に高温養生させたセメントにおいてしばしば観察され,セメントの亀裂,剥離および破損の発生の原因となる。本論文においては,その生成機構を論じ,その対策として粉砕顆粒化高炉スラグ(GGBFS)の添加効果を提案し実験的に調べた。DEFの要因として,硬化温度,セメントの化学組成,比表面積,骨材の性質等を挙げた。9つの異なるセメントを用意し,異なる量のGGBFSを添加して合計36種類のセメントを調製し実験を行なった。この実験から,GGBFSでセメントの一部を置き換えることで膨張を低減できることを見出した。DEFによる膨張の抑制をGGBFSの部分置換で制御できるが,その閾値は30%であることも明らかにした。GGSBFの使用はコンクリート強度の増進にも効果がある。