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J-GLOBAL ID：201602217479515758   整理番号：16A0331466

2013年の福井県におけるブナ科樹木4種の着果状況

著者 (2件)： 水谷瑞希 (福井県自然保護セ) ,  水谷瑞希 (信州大 教育 志賀自然教育研究施設)
資料名： 福井県自然保護センター研究報告  (Ciconia)
巻： 19  ページ： 19-29  発行年： 2016年03月 
JST資料番号： J1500A  ISSN： 1342-0933  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 人里へのツキノワグマ(Ursus thibetanus japonicus)の大量出没の予測に役立てるため,餌資源であるブナ科樹木4種の堅果の福井県内における着果状況を調べた。その結果,2013年のブナ,ミズナラ,コナラおよびクリの県全体の作柄は,それぞれ並作,不作,不作および豊作であった。一方,これまでの着果状況の年次変化を振り返ると,ブナとミズナラが揃って結果不良となった年にクマが大量出没していた。2013年のブナとミズナラの作柄は過去の大量出没年よりは良好であったため,同年の大量出没の危険性は高くないと予想され,実際の有害捕獲頭数もゼロであった。

シソーラス用語： *クマ科 ,  捕獲 ,  *ブナ科 ,  ブナ ,  ミズナラ ,  コナラ ,  クリ ,  果実【器官】 ,  結実 ,  年年変動 ,  *鳥獣害 ,  地域差 ,  *ツキノワグマ ,  堅果 ,  *ニホンツキノワグマ ,  *食肉目
準シソーラス用語： Castanea crenata ,  Fagus crenata ,  Quercus crispula ,  Quercus serrata ,  *Ursus thibetanus japonicus ,  *着果

分類 (4件)： 個体群生態学  (EE03030S) ,  有害動物による植物被害一般  (FC04071D) ,  自然災害  (RA02030M) ,  異種生物間相互作用  (EE01050A)

引用文献 (35件)：

• 福井県安全環境部自然環境課. 2014. クマの出没状況について(H22年度~H26年度). http://www.pref.fukui.lg.jp/doc/shizen/tixyouzixyuu/tukinowaguma2_d/fil/200.pdf (参照: 2014/12/20).
• 橋本幸彦・高槻成規. 1997. ツキノワグマの食性: 総説. 哺乳類科学 37: 1-19.
• 橋詰隼人. 1987. コナラ二次林における種子生産. 広葉樹研究 4: 19-27.
• 広木詔三・松原輝男. 1982. ブナ科植物の生態学的研究III. 種子-実生期の比較生態学的研究. 日本生態学会誌 32: 227-240.
• Kasbohm JW, Vaughan MR, Kraus JG. 1998. Black bear home range dynamics and movement patterns during a gypsy moth infestation. Ursus 10: 259-267.

タイトルに関連する用語 (5件)： 福井 ,  ブナ科 ,  樹木 ,  着果 ,  状況